「正論」で「否定」をしないために~無意識に相手に刃を向けてはいないか?~

ストレス
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こんにちわ!
医療ソーシャルワーカーの「たれめ」です!

今回は「コミュニケーション」における注意点を解説します。

相談者
相談者

あ~、今日も疲れた。カンファレンスで気を使いすぎた~。みんなバラバラの話するんだもんなぁ~。

新人MSW
新人MSW

でも、あなたが好きでこの仕事してるんでしょ!?悪口も言っちゃダメ!

相談者
相談者

いやそういうわけじゃないんですけど。す、すみません…。

たれめ
たれめ

あらあら…💦「正論」では相手を傷つけることもあるんですよ。

正論は時にして相手(相談者)に刃を向けることがあります!無意識に相手を否定して、嫌われないために一緒に学びましょう!!

この記事を読んでわかること!
・正論が否定になる理由
・正論で傷つけないための方法

それではいきましょう!

正論で否定するとは?

まずはこちらのツイートをご覧ください。

このような「正論」を振りかざされた経験、ありませんか?


怖いのは言ってる本人は「無意識」だということ。むしろ、「良かれ」と思って言ってることがほとんどです。「正論」を受けて、嫌な気持ちになったことがある人は結構いるはず。でも意識していないと、「無意識」にあなたもしちゃっているかも??

これからお話する場面は、対人援助職(ソーシャルワーカー等)が患者さん利用者さんと面談する時や、職場でのコミュニケーション、プライベートでの友人間でのコミュニケーションなどあらゆる場面を想定しています。



一見すると「いい言葉」

でもそれを言われると「それは分かってるよ…」という気持ちになります。

なんでそういうことが起きるのか??

相手は「共感してほしい」「理解してほしい」という気持ちで話しているからです。
決してすぐに解決を求めているわけではないし、あなたに指導してもらいたいわけではありません。


あなたが上司や先生、親などに勇気を出して「きつい」「死にたい」などと話してみたと想像してみてください。「どうやったらきつく感じないか」といった対策を教えてほしいわけではないでしょう?「死ぬなんて言ってはいけない」と否定されたいわけでもないでしょう?

「理解」「共感」がほしいのです。

そこに相談する側と相談を受ける側で差が生まれているのです。

特に援助職が、患者さんご家族と初回面談(インテーク)をするときは要注意です!!
「この人はわかってくれない」と思われ、そこからの信頼関係の構築は難しくなります。

それではどのように対応すればいいのでしょう?

あなたが「正論」で傷つけないために

正論で相手を傷つけないための方法をお伝えします。

  • 無意識を有意識にする

ここまで読んでくださった方はすでに「有意識」となりました!いままでは無意識的に正論を言っていたかもしれません。しかしこの記事に出会ってくださったことで、意識するようになりました。それが傷つけないための第一歩です。

  • まずは気持ちを受け止める

気を付けることは「まずは受け止める」です。
自分と考えが違う!と思うでしょうけど、まずは堪えて話しを聞きましょう。その姿勢でだいぶ違います!

  • 肯定反応(YES)を引き出す

ちょっと専門的な話になります…!

肯定反応(YES)と否定反応(NO)という言葉があります。
これは相談を受けた側の声かけによって、相談した側がとる反応を示しています。
少し例を出します!最初の新人MSWさんたちの会話から見ていきましょう!!

①新人MSWさんの対応

相談者
相談者

あ~、今日も疲れた。カンファレンスで気を使いすぎた~。みんなバラバラの話するんだもんなぁ~。

新人MSW
新人MSW

でも、あなたが好きでこの仕事してるんでしょ!?(正論) 悪口も言っちゃダメ!(否定)

相談者
相談者

いやそういうわけじゃないんですけど。す、すみません…。

ここで否定反応(NO)が出ていますね。
思わず、否定的な反応をしていることがわかります。

それでは肯定反応(YES)を引き出すとはどのようにするのでしょう?

②先輩MSWさんの対応

相談者
相談者

あ~、今日も疲れた。カンファレンスで気を使いすぎた~。みんなバラバラの話するんだもんなぁ~。

先輩MSW
先輩MSW

お疲れ様!カンファで気を使って、大変だったね~!

相談者
相談者

そうなんです!聞いてくださいよ~!!

ここです!ちゃんと肯定反応(YES)を引き出していますよね!
このように基本的に相手のことを受け入れたうえで、そのあとイエス!を引き出すように声をかけるのです。
援助職(ソーシャルワーカー等)であれば、これを意識的に行えるように訓練するといいでしょう!!

まとめ

いかがだったでしょうか?
「正論」はいかにも正しい言葉で一見すると美しくもありますが、時に相手を傷つけることがあります。

最近は自己啓発的な本も人気ですから、意識が高めになっている人こそ要注意だと思います。ポジティブの押し売りにならないようにしましょう。弱音すら吐きづらいと、息苦しくなりますからね…。

記事のまとめ
・「正論」は相談者を傷つける
・相談者は「正論」なんて聞きたくない
・相談者は「共感」してほしいのだ
・無意識を有意識に
・まずは気持ちを受け止めよう
・肯定反応(YES)を引き出す


それではまた!

たれめ

この記事を書いたひと
たれめ

医療ソーシャルワーカー(MSW)15年目の僕が、みなさんの為になる情報を発信します。なるべくわかりやすいようにお伝え出来たらいいな(^^) 一般の困っているかた、医療や福祉に携わるかた、おなじ福祉職のかたなどに向け、医療や介護、生活や仕事に役立つ情報をぼちぼちと発信していきます!

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