こんばんわ!
医療ソーシャルワーカーのたれめです(^^)
今日は職場ですぐ使える「伝え方」のコツを紹介します。
新人ちゃんの指導担当しているんだけど、あの子全然わかってないんだよなぁ~。
どうしてですか?
なるべく早くレポート提出するように言ってもまだ出してこないし。面談では丁寧に対応するように注意してって説明したのに、早口で自分の話をしちゃうし。困ったものだ。
そうなんですね。もしかしたら、「伝え方」を変えたらうまくいくかもしれませんよ?
この記事の対象
・伝え方のコツを知りたい
・伝達ミスを減らしたい
・ビッグワードとは何ぞや?
・多職種連携を円滑にしたい
この記事で分かること
・ビッグワードの危険性
・対処法
・多職種連携時代の伝え方のコツ
伝わらない原因:ビッグワードとは
伝え方ね~
でもちゃんと伝えたつもりだよ?
新人ちゃんに伝えた内容を、見てみましょう!
①なるべく早くレポートを出してね。
②患者さんの面談の時は丁寧に対応するように注意してね。
一見ちゃんと指示を出しているように思えます。
しかし!実はこの中に「伝わらない」要素が含まれています!!
それが「ビッグワード」です。
赤マーカー部分が「ビッグワード」の部分。
つまり、「あいまいな言葉」のことを指します。
ビッグワードは仕事において扱うのは危険です。
聞いた相手もわかったつもりになりますが、期限や何をするかが明確でないことから、お互いに思いがズレてしまう結果となります。
え?自分は大丈夫?
それでは、以下にビッグワードの例を見ていきましょう!
苦手な上司・部下の理由と解決策がわかる!伝え方コミュニケーション検定
これを使っていませんか?ビッグワードの例
実は日本語には「あいまいな言葉」=「ビッグワード」が数多く存在します。
それは医療や福祉の業界にもあるんです。
QOL・ADL・ニーズ・不穏・元気・軽快・最適な医療・地域貢献
あれ・それ・これ
検討する・頑張る・意識する・注意する・対応する
かなり・大変・もう少し・前向きに・できるだけ
月末・週末・来月まで・暖かくなるまで
どうです?結構使っていませんか??
これらは抽象的な言葉です。
後輩や部下に指示する時に使ったり、カンファで合意を得る時には具体性に欠けます!
実際の場面で見てみましょう!
新人ちゃん、あの人の件、ちゃんとできた?
先輩さん!頑張ったんですけど、忙しくて家族さんに連絡できてないです💦
今週末までにお願いっていったのに!ちゃんとやってくれないと困るよ。
できるだけ早めにします!!
難しければ、先輩A子さんに言ってみて。
わかりました!できる限り努力して、できなかったらちょっとお願いしてみます!
患者さんのニーズも意識するんだよ。頼むね!
こちらも赤マーカーの部分が「ビッグワード」です!
もう会話のほとんどですね…(;´・ω・)
でも普通に行われていそうな職場での会話ではありませんか?
次に、ビッグワードにどう対処すればいいのか?について解説します!
ビッグワードへの対処法
- 5W1Hで具体的に
ひとつめは、5W1Hでビッグワードを分解します。
5W1Hは、「いつ(When)」「どこで(Where)」「だれが(Who)」「なんについて(What)」「どのように(How)」「なんのために(Why)」です。
ビッグワードのセリフであったこちらを使って分解してみましょう!
『できる限り努力して、できなかったらちょっとお願いしてみます!』
いつ?= 12日の金曜日、16時まで
だれが?= 私が
なんについて?= 患者Bさんのご家族に、退院先ついての意向を確認すること
どのように?= ご家族に電話で来院可能な日を聞く。来院可能日が、自分のスケジュールと合わないときはペアの先輩A子さんに面談に入ってもらうよう依頼する。
なんのために?= 患者Bさんのトイレ動作が自立していないが、退院要求が強く表れだしているため。
例えば、こんな感じです。
先輩さんと新人ちゃんとの会話では、足りない情報が多かったことがわかりますね。
- 数値と客観的事実
ビッグワードはあいまいな表現ですので、数値や事実に基づかない「意見」だけであることがあります。
例えば、
・最近、患者さんの自宅退院が減ってきている!
・クレームが増えている!
これらは単なる「意見」です。
こちらを数値と客観的事実で言い換えます。
・当院の2022年の1年間に退院した患者と、2023年の1年間に退院した患者を比較すると自宅退院率が5%減少しており、転院者が7%増加している。
・今年の院内のクレームは全体で100件あり、この部署は5件。昨年より2件増えている。
数値、客観的事実で表すと、単なる意見を取り除くことができます。また感情にまかせてしまうこともなくなりますね☺
伝わる話し方と多職種連携
ここまで伝わる話し方のコツとして、「ビッグワードを避けよう」と解説してきました。
先輩さんと新人ちゃんの会話では、職場のチーム内でのコミュニケーションでした。
しかし医療や福祉の世界、その他の業界でも、同じチーム内だけのコミュニケーションではなく、他の業種や職種とも仕事上のコミュニケーションを図る必要がありますよね!
そのような多職種連携でも、今回の「ビッグワードを避ける」ことは重要な働きをします。
依頼したり、相談したり、やることを決めたりというのは、患者さんの退院調整でもよくありますよね!
だれがいつまでに何をどのような目的でするのか?が共有されていないと、ミスは起きます。
ミスをした人だけが責められるものではないのです。
みんなでビッグワードを避け、具体的に客観的事実に基づいて仕事をしていきましょう。
ただ注意してほしいのは、患者さんご家族との会話においてもビッグワードを意識しすぎて、いつ?だれが?と迫ることはやめましょう。これでは、相手はいい気はしませんよね…(^^;)
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いかがだったでしょうか!
仕事でつかえる伝え方のコツの一つである「ビッグワード」について解説しました(^^)
医療や福祉業界でもビッグワードは多様されているように感じます。
相手に伝わっていないことが生じたとき、相手を責めるのではなく、自分の伝え方を見直してみてはいかがでしょう?
僕も意識していてもついビッグワードになっていることがあります💦
知っているとそのあと修正することができますので、皆さんも今日から意識してみましょう(^^♪
👇参考文献👇
たれめ
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