援助職なのに、利用者に負の感情を抱いてしまう時

ストレス
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こんにちわ!
医療ソーシャルワーカーの「たれめ」です!!

今回は援助職が利用者さん・患者さんに抱いてしまう負の感情に対してお話していきます。

新人MSW
新人MSW

はぁ~。これから患者さんと話さないと…。気が重いなぁ。

たれめ
たれめ

大丈夫?どうしたんですか?

新人MSW
新人MSW

これから患者さんと面談なんですけど、気が重いんです。MSWとして失格ですよね…。

このような悩みに対して、医療ソーシャルワーカー歴11年の私なりにお話をしていきたいと思います!!
ソーシャルワーカーだけでなく、看護師、セラピスト、介護士、医師など対人援助職なら感じたことのある「患者さん利用者さんに対する負の感情」。

それにどう向き合っていけばいいのか解説します(^^♪


「医療ソーシャルワーカーのストレスマネジメント」おすすめ本ですよ!

負の感情を抱いてはいけないか?

新人MSW
新人MSW

これから患者さんと面談なんですけど、気が重いんです。MSWとして失格ですよね…。

負の感情が起きてしまうのは仕方のないことです。
なぜそのような感情になってしまうのか考えてみましょう。

・援助職だから利用者には優しくないといけない。
・援助職だから冷静に対応しないといけない。
・援助職だから怒りを感じてはいけない。

このように「こうでないといけない」という考えになってはいませんか?
援助職だって一人の人間です。
疲れるし、イライラしてしまうこともあります。

しかし、私はあなたが「こうでないといけない」と考えることを否定しているわけではありません。あなたがそう考えるのは、援助職として利用者さんへのもっとよりよい援助がしたいという気持ちの表れです。

色んな人がいるなかで、あなたはもっとよりよい援助をしたい思っている。それは素晴らしいことです。

負の感情が出てしまうことは仕方のないこと
それにどう向き合っていくのか考えてみましょう!

自分自身を振り返ってみよう

まずは自分自身を振り返ってみましょう!
下の表に当てはまるものがあるかチェックしてみよう。

□体がだるい、疲れている。
□最近眠れていない。
□食欲がない。
□患者(利用者)や上司等から自分の責任以上の仕事を受けようとしている。
□頼まれたら断れない。
□悩んだときに相談できない。
□自分の思い通りに患者(利用者)が動かないことにイライラする。
□自分が立てた支援の方針を患者(利用者)が拒否することにうんざりする。
□患者(利用者)が自分に拒否的な反応を示すためキツい。

これは心理テストではありません。何点だからどうあるということは言いません。
このチェックは、自分の振り返りをすることが目的です。

どうでしょう?「あぁ、いま、自分はこんな気持ちだな。」と思っていただければいいのです。

まずは自分のコンディションを知ることが大事です。
援助職として自分を俯瞰(ふかん)してみましょう。

いまの自分の状態・感情を理解することが解決の第一歩です。

次に、どうしたらいいのか?をお話します。

セルフケアをしよう

自分の状態を振り返ったら、その問題解決をしていきます。
それが「セルフケア」です!

セルフケアの方法をいつくか紹介します。
自分に合ったものを選んでみてください。

  • 呼吸法でリラックス

深呼吸は緊張やストレスで固まった筋肉を緩め、リラックスさせる効果があるといわれています。呼吸に集中する時間をつくることで、不安やイライラといった感情から落ち着いた感情に戻すことができます。

  • ストレッチや適度な運動

長時間同じ姿勢の人は血流が悪くなります。手足を伸ばしたり、ひねったりすることで筋肉のコリがとれ、気持ちもすっきりしますよ。

  • 笑顔を作る

笑うことはストレスの軽減に効果があるといわれています。作り笑いでも効果があります!

  • 十分な休息、睡眠

睡眠不足は疲労やストレスの元です。メンタル不調にもなり、患者(利用者)との関わりでも悪影響を及ぼすこともあります。

夜にはカフェインを採らない。スマホやパソコンを見ない。激しい運動をしないようにして、質の良い睡眠をとれるようにしましょう。

  • 相談できる人を作る

一人で抱え込まないようにしましょう。
上司や同僚、プライベートでの友人や家族、相談できる専門家など誰か相談できる人を作りましょう。相談することで、自分の状況が整理できたり、自分ひとりでは考えつかなかったことが見つかることがあります。


特に上司とよい関係を築いていることが仕事のうえでは重要です。自分が抱えられない責任を一人で負おうとしてしまっているかもしれません。患者・利用者から、組織としての対応を求められているのに、自分ひとりでどんなに頑張っても解決はできないでしょう。それは患者・利用者としても不本意であるはず。

上司とうまくいっていないとき、腹を割って話してみよう。意外と誤解していたことが解消されるかもしれません。
どうしても職場環境が悪いと感じる場合は、休んでもいいのです。逃げてもいい。休める環境を作ってもらえない職場なら、転職を考えてもいいです。仕事のために自分がつぶれてしまわないようにしましょうね。


自分に合いそうなセルフケアはありましたか?
いままで自分を大事にできていなかったかな?と思ったら、いい機会です。自分を見つめなおしてみましょう(^^♪

まとめ

援助職・支援者がいくらプロであっても人間です。体調が優れなかったり、精神的ストレスを受ける状態であれば、負の感情を抱いてしまうことはあります。

患者・利用者に負の感情を抱いてしまったことに落ち込んでしまう気持ちはすごく分かります。「こうあるべき!」と思っていると尚更ツラくなるものです。

相手はコントロールできません。自分が疲れている、または疲れやすい環境かもしれませんので、上のチェックリストを用いて自己分析してみましょう(^^♪

「だめだ」と嘆くだけでなく、どうすればよいかと、解決していく視点が大事です。

自分に合ったセルフケアを取り入れ、自己コントロールをしていきましょう!

患者・利用者に負の感情を抱いてしまった時
・「こうでないといけない」のハードルを下げる。
・自分の状態・感情を把握する。
・こころは身体から。セルフケアをしていこう。
・相談できる人をつくろう。
・休める環境にない時は逃げてもいい。

たれめ

この記事を書いたひと
たれめ

医療ソーシャルワーカー(MSW)15年目の僕が、みなさんの為になる情報を発信します。なるべくわかりやすいようにお伝え出来たらいいな(^^) 一般の困っているかた、医療や福祉に携わるかた、おなじ福祉職のかたなどに向け、医療や介護、生活や仕事に役立つ情報をぼちぼちと発信していきます!

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